2016年01月31日

独立・起業・開業の生存率

独立・起業・開業して10年後に生き残るのは10%だとか6%だとかいう文章でセミナーや商材を販売する広告をインターネットでよく目にします。
クリックすると縦長セールスレターだったり、メルマガ→連載型(プロダクトローンチ)だったりと、古めかしい手法の、どんどんリスト(メアド)を集めていくやつね。

これらは彼らのビジネスのレトリック(セールスを成功させるための技巧的表現)なので、冷静にデータと現実と、なにより生き証人=10年以上生き残っているフリーランスたちを知らないと、あなたは役に立たないセミナーに行き続けたり商材を手にしたりすることになります。

どうも、喫茶柊のマスター、えいすけです。
総合アドバイザーも併業してたりします。

今回は、独立・起業・開業の生存率についてです。

2014年の夏に喫茶柊のマスターになった私は、22年間、フリーランスで仕事をしてきて、現在も個人事業である喫茶店と併業しています。
そんなお店で、タダ同然で聞けることが、高価だったり、大幅に時間を取られたりするので世の中は不思議に満ちていますね。
※喫茶店なので飲食代はかかるし、交通費もかかるし、謝礼は大歓迎なので、厳密に言うと無料ではないので、タダ同然、と表現しました。

さらに言えば、一度偏った知識、やり方ではじめてしまうと、それはやめられない心理状態や自己洗脳状態になって、正しい知識を遠ざけ、事実に向きあう気持ち、やめる決断を奪ってしまいます。
まあ、言ってしまえば、この依存心を高めたり洗脳したりするのも込みで彼らは商売にしているわけですが。

そうすると、多大な時間、あるいは一生を失うことになります。
これは、考えない、行動しないことで「変わらない」を選択するのと大差ない心理で、「変えない」ことにこだわるようになっているわけです。
そのほうが楽だからですね。

独立起業開業しようとしている人を止める周囲の人たちの心理もまた、「変わらせない」ことで、自分の周囲の人間を変えないようにしている心理で、現状を維持する行為でもあります。
人は根本的に変化を拒みますし、意識しないで話すとネガティブ傾向になり、人の話しに対して、批判、非難、否定を優先します。

夢や希望をかなえるためには必ず代償を払わなくてはいけない。
つまり、苦痛が伴うので、、こうした心理的なブレーキはいつまでもかかることになります。
しかし、これをなくしてはいけません。
普通の人の心理的ブレーキは、チョコチョコ踏んだり、不必要なほど減速させたりしているだけなので、踏み方を覚えればいいんです。
これは失敗の数がモノを言います。
ブレーキの踏み方を覚えれば、人よりも速く車を走らせられるのと同じ理屈です。
啓発系の危ないヤツではこのブレーキを壊します。
そうしてスピードを出した果てにあるのは、あなたが起こす事故だし、あなたや誰かの死です。

さて、なぜ、10万円以上、時として100万円にもなるような話しを喫茶柊ではタダ同然で聞けるのかと言うと、それが古い情報だったり手法だったりするからです。

切羽詰って(だいたいお金がなくなったか仲間うちのルールについていけなくなったかのどちらかで)相談に来た人からセミナーの内容や情報商材などを聞いたり見せてもらったりすると、時として1970年代からあまり変わっていない啓発系だったり戦略プランだったりすることがよくあります。
扱う心理テクニックも古かったり、ねずみ講そのものやコピービジネスも多かったりします。

2010年前後から、「私たち」が費用を取りにくくなった動画活用の広報戦略などを今さら偉そうに売っていたりするのにはあきれます。
ちなみに、私はYOUTUBEがはじまる前に「動画コンテンツアドバイザー」として、けっこう活躍していた時期がありますので、この手の話しも詳しいですよ。

つまりは、儲けのシステムやロジックが明かされているビジネス手法や戦略では、新規参入者は決して儲けることができないので、そんな話しは私にとっては茶飲み話しにできるのです。
それでも役に立たないわけではありませんよ。
むしろ、成功例や現在までの変遷やその中でも普遍的な準備や知識、技術もあるから、その話しを聞くだけでも、聴講や授業だと自分のペースで出来なかったり、いきなり商売に突入させられたりするよりも、ずっと頭に入りやすく今のあなたに役に立つと思います。

ただ、聴講、指導、助言いずれでもお金を取るには物足りない。
ビジネスの入り口はもっと深いところにあるからです。
(私だけではなく、実は、まっとうなコンサルタントやアドバイザーは、肩書きだけの人たちから、何万、何十万、時として100万円支払って教えてもらっていることを、わずかな手続きとわずかな謝礼で普通の会話として話しているのである)
私はまっとうなアドバイザーだと自認しているので、成果が出せないことがわかっていることでお金を取れないわけです。
だから、22年、フリーランスを続けていられる、と断言してもいいです。
まともにこれで食っている人たちも同様だと思います。

さて、気になるお話しに入りましょう。
独立・起業・開業して10年後に生き残るのは10%だとか6%だとかいう文章で、セミナーや商材を販売する広告を目にします。
これらがあなたからお金をむしりとったり、時間やデータを引き抜くためのレトリックだったりする、という話しです。

少し古いデータしか手元にありませんが、確かに、中小企業白書(2006年版)「開業年次別 事業所の経過年数別生存率」を見ると、創業から1年未満で40%がいなくなっていますね。
5年後で25%、10年後で10%くらいになっています。

ちなみにこのデータから10年後の現在は、より過酷な数字が出ています。
廃業までいかなくても商売になってない者(年収300万以下)まで含めると、成り立っているところは10年後で1%を切っている、という専門家もいます。

しかし、ひと言加えるだけで、まったくデータが違うように見えてきます。

「難関大学に入学するのに比べると、ずいぶんと楽な数字だ」と。

難関大学に入り、通い、卒業するためにはなにが必要でしょうか?

まず適切な勉強。

それ以前に、あたりまえのことだが、高卒の確かな見込みや高認(高等学校卒業程度認定試験:旧大検)に通っている必要があります。
また、ある程度、常識、社会適合性、素行なども必要になっています。

次に入学金、学費、通学期間の生活費、交通費。

そして、卒業するための単位や卒論など大学内の決まりごとをクリアすること。

理屈としては、起業も大差ありません。

ただし、大学と違い、はじめるのにテストがないのが起業です。
思い立ったら誰でも起業できると言ってもいいでしょう。

しかし、適切な勉強や高卒資格に当たる起業するために必要な知識、技術、資格などの
準備は必要です。
それにも増して外見と人格、そして知性が必要ではありますが。

次に資金。
これがなくてはネットビジネスであっても成果を出すのは不可能である。
特にリサーチと勉強に例外なくお金がかかります。
かかるはずなんだけど、ここにかけない人がほとんど。
なので、その全員が5年以内までに見事に脱落します。
勘や勢いではじめてもいいと個人的には思っていますが、勘や勢いだけでは続かないことは厳然たる事実です。

そして、ビジネスの決まりごとをクリアしていかないと、なにをやってもとことんお金を得ることが出来ません。
サークル活動や小集団の遊びみたいなことになってしまいます。
どんなカタチで独立・起業・開業しても直面するはずです。
「なぜ、お金にならないのか」と。

答えは簡単です。
お金になるやり方をしていないから、です。

もっとしょぼい商品や幼稚な知識が高値で売れているのが現実とすれば、もっとよい商品、高度な知識が一円も稼げない原因はすぐ目の前にある、とわかるはずです。

お金にする方法をこそ、知らないのだ、と。

というわけで、こうした準備不足の創業者たちは全員いなくなります。
しかし、これを脱落と言っていいのか?

単に難関大学に入学できなかったのと同じ、と考えると、彼らの売り文句であるレトリックは瓦解します。

起業する前の条件を「ある程度整えた」人は、失敗しにくいくらいの確率になりそうですね。
おそらく5年後に60%は生き残るでしょう。
こうなるとサラリーマンより収入(可処分所得)がよく、生き残りやすい、ということになります。

さらに言えば、
1年未満で40%が失敗しているとして、その中の何%の人が再チャレンジしているかを中小企業白書から知ることはできませんが、その再チャレンジした人の経過年数生存率は格段に跳ね上がっているでしょう。
これは国内外の大富豪や大成功者たちの9割以上が倒産、破産を経験していることからも間違いありません。

失敗しても再起できるか。
これこそが成功の普遍的な命題である。断言してもいい。

10年生き残れる人は、1年未満で失敗したことがあったり、5年生き残れなかったりした経験があるかもしれません。
何度か繰り返したとしてもせいぜいが10〜20年。
このくらいで生き残り、好きな仕事で食っていけるようになるなら安いし短い時間だと思います。

多くの人が不勉強なくせに1度や2度の失敗や100万200万の損失であきらめすぎなんですよ。
すでに成功していると認識されている人の失敗の数は成功以後も半端ない数だろうし、損失の桁ももっと大きいかもしれません。

では、独立も起業も開業も副業もしない多くの人たちをフリーランスを続けてきた私からはどう見えるか、を書きます。

サラリーマンで同じ会社に20年勤めるのは、年々難しくなってきています。
さらに、勤続20年というと、もう出世が見込めない、と9割の人が気づく頃です。
会社のポストは少ない。上に行けば行くほど少ない。
それも、群れのルールに従い、いつ切れるか落とされるかわからないロープの上を歩いての20年です。
私にはそう見えます。
その先にあるのは、最高に運がよくて無難な人生。
いつ精神的にキャパオーバーになるか、体のどこかを壊すか。
介護や看病人が家族に出るか。
これらのいずれかひとつでも起これば破綻する人生設計はリスクが高すぎます。
ボーっとしすぎた人生に見えます。
就職することを前提に生きている学生も含めて、いつ事故にあって死んでもおかしくない選択をして生きているように見えます。

私の話しを少し書きます。

家庭に7年間寝たきりの祖母がいたことがあります。在宅介護でした。
2年間、母の終末医療に寄り添ったことがあります。
父が胃腸にガンが見つかり長期入院をしたこともあります。

普通のサラリーマン家庭では、経済的、人手的にも支えるのが難しいと思います。
しかし、母は祖母を充分以上に介護できたし、私も母を充分以上にケアすることができました。
私のような仕事は、休んでも出世に響かないし、同僚や上司や職場独特の空気感のようなものから精神的なストレスを受けることもありません。
収入は減ったし出費もかさみましたが、あらゆる制度を調べる時間や相談や申請に行く時間を調整しやすかったです。
このメリットは驚くほど大きいんですよ。

ピンチに踏ん張りきる精神的な自立もしていました。
(それでもなにか起こるたびに混乱したが)
お金だけで言えば、高額な医療費がわかっている状態の危機よりも、ずっと怖い目にもあってきた、というのもあります。

この国は、サラリーマン、および雇われ人に厳しい国になりました。
搾取し放題。
取りっぱぐれのない人たちを増やすように国の舵を20年前にきってから、本当に節操がなくなったと思います。
※これについてはネットでも調べられます。当時、国がどのように施政を転換したかを調べるとおそろしいです。

そんな状態のサラリーマンにさらに魔の手が伸びます。
起業や副業を考える時間的余裕の少ない人たちにセミナーや商材の誘いがやってきます。
そうじゃなくても新商品、流行があなたのお金を絡め取っていく。

いや、目にしたそれらに従業員思考と消費者気質がしみこんだ人たちが自ら寄っていった、と言うほうが正しい。
自ら望んで支払っていったんです。

いい学校に入るためには塾に行かなきゃ、家庭教師をつけなきゃ、大学にはとりあえず行っとかなきゃ…
家庭ではそう考えるでしょう。

まったく同じロジックで、あなたは起業しようとしていませんか?

セミナーに行かなきゃ、メンターをつけなきゃ、とりあえず商売はじめなきゃ…と。

私はもう一面で、芸能界でのお仕事もしています。
タレントの育成はそのひとつですが、成功できない彼ら、彼女らも同じように考えています。

レッスンしなきゃ、スクールに通わなきゃ、とりあえず所属しなきゃ…

これでは消費者の典型です。
餌食と言ってもいいでしょう。

これでは正社員になれても、いつ脱落するかわかったものじゃありません。危ういです。
独立・起業・開業してもダメにします。

なにが足りないんでしょうか?

時間?お金?人?心構え?場所?

足りないと感じたどれかさえあれば、と思っているかもしれませんが、そういう人に足りないモノを私は知っていると思う。

おそらく、全部だ。


多くの人が不勉強なくせに1度や2度の小さな失敗や100万200万の損失であきらめすぎなんです。
すでに成功していると認識されている人の失敗の数は
成功以後も半端ない数だろうし、損失の桁ももっと大きいかもしれない。

独立起業開業して10年後に生き残るのは10%だとか6%だとかいう文章で、セミナーや商材を販売する広告は、彼らのビジネスのレトリックなので、冷静にデータと現実と、なにより生き証人=10年以上生き残っているフリーランスたちを知り、この数字が絶望によって導き出されているものではないと知りましょう。

私にとって、10年後の生存率10%が1%でも、この数字は、案外、多いと思えます。
明るい数字だと感じてもいます。

この記事を読んで、あなたは、独立・起業・開業の生存率をどう感じるようになったでしょうか?



喫茶柊/柊PROJECT(ひいらぎぷろじぇくと)
渡辺英輔
東京都大田区下丸子1-14-13
03-3759-5408
090-6023-9171
hiiragiproject@gmail.com

MAIL


エンタメ向けホームページ
http://hiiragiproject.jimdo.com/
※渡辺英輔はビジネス向けのホームページを持っていません。ビジネス相談のお問い合わせはメールでお問い合わせの上、ご来店になってお話しください。

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posted by マスター at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 柊PROJECT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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