2016年04月18日

ミクロ戦略をセミナーで学ぶ矛盾

ミクロ戦略、という文字列はどうにもしっくり来ないんですが、そこらへんはネットで調べてもらえればわかるので、この記事ではあえて「ミクロ」にダイレクトに「戦略」と表記して書き進めますね。

さて、テレビでも取り上げられるようになった比較的新しい戦略論ですが、果たしてセミナーで学べるものなんでしょうか?

なんでこんなことを書くのかと言うと、最近、珍しくセミナーの講師を頼まれたからです。
一時期、ビジネス向けのは断り続けていたので、教育や支援関連、裁判員制度でお話しして、という話しはちらほらあるものの、この筋からの依頼はすっかりなくなっていました。

お題は「ニッチ戦略」「ミクロ戦略」
そこでのショップとお客様の双方向なネットや動画、写真利用について。

2010年以前から個別のアドバイスなどで話してきていることを「今風(いまふう)」に話してほしいというものでした。

懐かしくも東日本大震災以前にクライアントになった方たちからの依頼で、テレビにもセミナーの様子は取り上げられるという。(放送されてましたね)

メディアに乗っけるのに「いくら払ったの?」と聞きそうになりましたが、断っているのに聞くのも失礼なのでぐっとこらえました。

結論から言うと依頼は断りました。

お断りした理由は、まず、ギャラが安すぎたことです。
いくらかは書きませんが、相場を完全に見失った金額提示でした。

次に、お題がいずれもセミナー向けではないこと。
特に参加者はミクロ戦略のほうは誤解することでしょう。

そのまま(彼らが狙っている)コンサルに誘導できたとしても、成功事例をそのままなぞれないし、カリキュラムでどうこうできるものでもないので成果が期待しにくくクレームが予想されること。(そういうところに関わりたくないのだ)

などなどありましたが、彼らの思いはともかく、結果的にあまり質の高くないコンサルビジネスになるんじゃないか、というのは私の直感としてまずあって、これは関わりたくないな、と思ったのが最大の理由でした。

前にも何度か書いてますが、ビジネスロジックは知られた分だけ売り上げを下げます。
なので、有効なビジネスロジックを公開するのはよほどのお人好しか、もうたいして儲からなくなったロジックだからかのどちらかです。

これは質のよくないセミナーの売り物によくありますね。

今回の例も、メディアにとっては目新しいかもしれませんが「私たち」にとってはすでに研究を進めているものです。
その入門編をセミナーで受けよう(安く上げよう)という参加者も不勉強極まりないですが、そこにつけこむのがよくないほうのセミナービジネスなわけです。

「いいじゃん。儲けちゃえよ」という悪魔は私の中にもいるので確かにささやきました。
でも、薄皮一枚のプライドが未来の私をいつでも守ります。


セミナーに行った人たちへ。
その日、手にいれたロジックは過去のものです。
どうか、未来を探る手がかりにしてください。
そうしないと時間とお金を損したことになるので。

そのまま使ってみても、決してすでに成果を出している企業などの10分の1の成果にもなりません。断言してあげます。
そもそも、とても新しい戦略です。
ちょっと難しいですが、きちんと理解するために勉強すれば、個別に成果を切り拓きつかむことは充分にできます。

そんな話しを聞きにいくより地道にやりなさい。
そうすれば、今あるリソースを活かす方法を思いつけるはずです。
ニッチやミクロなどの戦略は、どんなに立派な企画を実行しても、お客さんと対面する人が育成できていなければ瓦解するものです。

昔、「ブレスト」という言葉と上っ面の意義だけが若いサラリーマンに蔓延した時、いくつかの会社で人間関係が険悪になったことがあります。
そして、現在、20代後半から30代前半の「会議」への批判、非難、否定があたりまえになった遠因にもなっていると感じられますし、団塊の世代付近が根付かせた反射的な「異議あり」行為同様、生産性を結果、下降させています。

同じように、ニッチもミクロもその戦略は先輩や上司には受け入れがたい部分をたくさん含んでいます。
それでもやらなくてはいけないのは明白ですが、そこには地道で繁雑なプロセスがあります。
これを理解してください。
そこには理不尽に耐え、古いと感じる仕事を我慢しながらもこなし、実現に向けてコツコツと事実を重ねる「仕事」が待っています。

新しいことをすぐに受け入れてくれる大人は少ないんです。

今後必ず要(かなめ)になる戦略ですが、セミナーで話しを聞くんじゃダメです。
確実に後発になります。あるいは利益をかえって下げます。
マス・マーケティングのほうが有効な事業はまだまだたくさんあるんです。

最後にアドバイスを。
こういうお話しは、お金も時間もかけて、密かに自分だけが聞けるようにしましょう。
そうすれば、大出世の確率も、企業の利益の増え方も、あなた自身の達成感や充実感も、みんなで授業のように聞くより何十倍、何百倍にもなる可能性が高くなりますから。

こういう考え方も基礎なんです。
基礎からしか応用はできません。
物まねや応用から覚えた人も、継続できている人は、結局、基礎を身につけていくものです。

基礎が欠けすぎていれば、有効、有益な話しを先に聞くことはできないでしょう。

様々な物事にはそれぞれ基礎があります。
基礎はけっこう共通していたりします。
その多くが欠けていると、自分自身も、自分が今いる場所についても、あなたがわかることができない、ということなんです。

これは不幸ですし、つまらないことだと思いますよ。


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posted by マスター at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 柊PROJECT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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